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リレーインタビュー

五寳 匡郎/溝口 宗太郎 プラットフォーム提供者が描くG空間ビジネスの展望 ------ マイクロソフトに聞く
Windows 開発統括部 プログラムマネージャー/コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 コンシューマーWindows本部 シニアプロダクトマネージャー
五寳 匡郎/溝口 宗太郎


インタビュアー鈴木潤一鈴木 潤一(すずきじゅんいち):日本情報処理開発協会 研究員
日本電気(NEC)に入社。日本で初めて勘定系システムにおけるISO9001取得の実行責任者として活躍。 日本オラクル転職後、データベース管理システムの講師を経て、製品マーケティング部において、当社主力製品であるOracle8の出荷管理から技術マーケティングまで全て行う。
サンマイクロシステムズ転職時、当時出始めのEnterprise Javaに関する啓蒙、普及に努める。 再び、日本オラクルに戻り、Webサービスのエバンジェリストとして活躍。SOAPを用いた日本の大手ベンダーと世界初めての相互接続実験を成功に導く。 BPMソフトのエピアンス社の立ち上げを行う。インドのバンガロールとシリコンバレーとでインド人とともに開発のマネジメントを行った。 その後、当時、経済産業省で始まった情報大航海の理事企業として参画。 現在は、日本情報処理開発協会(JIPDEC)の研究員として、個人情報の利活用の制度設計を行う。

時空間情報を利用したロケーションベースのIT市場。老舗プラットフォーマーの国内外での取り組みについて、ブラウザIE9、HTML5時代、LBSなどのキーワードとともに、マイクロソフト社の見据える将来展望について、 JIPDEC鈴木 潤一が、Windows 開発統括部 プログラムマネージャーの五寳 匡郎氏 と、コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 コンシューマーWindows本部 シニアプロダクトマネージャーの 溝口 宗太郎氏 に話を聞いていく。

相互運用性を保ったプラットフォームが、地図情報サービスにもたらすもの

鈴木) 御社は既にBingやストリートビューなど既にいくつかの地理情報サービスを実施されていると思いますが、現在または今後どのようなサービスをされるのでしょうか、簡単にご説明して頂けますでしょうか?

五寳氏)まず前提として今後のWebはビジュアルライクでさらにリッチなコンテンツが登場していくことが予想されます。ブラウザーベンダーとしては開発者やコンテンツオーナーが実現したいWebコンテンツやWebアプリケーションを実現するためのプラットフォームを提供するのが弊社の目標です。現在、HTML5という言葉が賑やかになってきていますが、SVGやcanvasなど今後のインタラクティブなWebアプリケーションの主要素になるもの、加えてアドオンなしでビデオを再生したり、オーディオを流すことも可能となるので、それらを開発できるプラットフォームを提供していこうと考えています。地図情報に関しては、今まで地図コンテンツをどのようにWeb上で表現するかの標準的なフォーマットが決まっていませんでした。今後、相互運用性を保った形で統一して提供されていくと考えています。


Windows 開発統括部 プログラムマネージャー 五寳 匡郎氏

鈴木)現在提供している地図情報サービスはありますでしょうか?

五寳氏)VMLを利用した地図情報サービスは他社と同様、既に提供していますが、アメリカではSilverlightを利用したBing Mapsという使いやすい地図情報サービスを提供しています。実はあまり知られていませんが、「セカイカメラ」のように、地図上に撮った写真を貼りつけたり、Photosynthと呼ばれる機能は複数の地図をつなげてバーチャル空間のように表示させることができます。例えば今回のイベントでパシフィコ横浜で写真をアップして見ることも可能です。

鈴木)それはSilverlightで開発されたものですか?

五寳氏)Silverlightではなく、別のサービスになります。Bing Maps との連携は Photosynth との連携の一部です。

鈴木)Windows Liveでは、このような集合知を利用したサービスを増やしていく予定ですか?

五寳氏)利用者を増やしていきたいと思っています。我々としてはサービスだけが目的ではなく、皆さんにWebをもっと利用してもらうためのお手伝いをしていきたいと考えています。

鈴木)利用者がWebを使ったサービスやシステムを開発するときに利用すれば便利ですね。

五寳氏)地図情報をWebアプリケーションで利用する場合、どこの地図情報のデータを使うかによってプログラムの作り方が変わってきます。我々としてはHTML5といったWeb標準の仕様策定に積極的に関わっています。例えば今回、SVGMapという形でJIS化の動きが進んでいますが、我々はこの標準化委員会に参加させて頂いて、引き続き対応していきたいと考えています。

鈴木)御社のサービスは他社のサービスよりも開発者にとって便利な機能が多く実装されている印象がありますが、今まで提供された開発ツールとの親和性が高いということでしょうか?

五寳氏)親和性が高いというよりは、弊社のサービスや提供している技術を使いたい人には、情報を提供したり、ライブラリーを提供していきたいと考えています。

鈴木)その点は、御社の強みですね。今まで開発者にさまざまな情報を提供してきた実績がありますね。

五寳氏)我々も今後地図情報がどのような形で利用されるかはわかりません。様々な可能性があると思っています。開発者がこういうのを使いたいなって思うときに、相互運用性も考え、さまざまな技術が使えるように、プラットフォームとしてブラウザを提供していきたいと考えています。

着々と進むブラウザ 「IE9」 の開発とその全容とは

鈴木)ブラウザの話が出ましたが、現在でもInrternet Explore(以下IE)を使うユーザーがほとんどだと思いますが、新しいバージョンであるIE9についてのお話をして頂けないでしょうか?

溝口氏)現在の最新版はIE8ですが、IE9の開発が粛々と進んでおります。現状ブラウザに実装されるすべての機能が一般に公開されていません。その代わりプラットフォームレビューとして開発者の方、Webデザイナーの方、ITプロの方に新機能をお試し頂けるように公開しております。一般の方にも公開しておりますので、誰でもダウンロードできます。現在はアドレスバーでさえ未実装ですが、最新のHTML5の対応を確かめることができます。今回、G空間EXPOに関しては、最新のビルド版を使って展示をさせて頂きます。

鈴木)IE9の特徴は何でしょうか? セールスポイントを教えて頂けますでしょうか、

溝口氏)今回の一番大きなポイントは、性能が大幅に向上したことです。特にJavaScriptの性能が大幅に向上しました。具体的に画面をご覧頂いておみせした方が分かりやすいと思います。


コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 コンシューマーWindows
本部 シニアプロダクトマネージャー 溝口 宗太郎氏

今回、ご紹介しますのはIE9のプラットフォームプレビューでして、まだ、アドレスバーがない最低限のUIが実装されたものです。こちらのサイトはIE9 Test Driveといいまして、IE9向けのサイトです。HTML5、CSS3、その他IE9の特徴が分かるようなでもコンテンツを掲載しています。

今回、JavaScriptのパフォーマンスがIE9では向上していますが、 IE8でもIE6やIE7に比べJavaScriptのパフォーマンスが5倍から7倍向上しています。しかし性能面ではFirefoxやSafari、Google Chromeといったプラウザが先行していました。我々はIE9ではJava Scriptのパフォーマンス向上にも取り組み、昨年の12月のプロフェショナルデベロッパーカンファレンスPDCというイベントで出た初のビルドで既にIE8に比べて約5、6倍性能が向上しています。そこから8週間おきにPlatform Previewという開発者向けのビルドを出していますが、さらに性能が向上しています。現時点でFirefoxの最新版を追いぬいていますし、SafariやGoogle Chromeとも接近しています。今後RC版や製品版になるにしたがって性能が向上していくと思っています。

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