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リレーインタビュー

馬場 功淳氏 「なぜ人は位置ゲームにハマるのか」位置ゲームが与える影響の真相とは------ コロプラに聞く
コロプラ 代表取締役社長 
馬場 功淳

インタビュアー鈴木潤一鈴木 潤一(すずきじゅんいち):日本情報処理開発協会 研究員
日本電気(NEC)に入社。日本で初めて勘定系システムにおけるISO9001取得の実行責任者として活躍。 日本オラクル転職後、データベース管理システムの講師を経て、製品マーケティング部において、当社主力製品であるOracle8の出荷管理から技術マーケティングまで全て行う。
サンマイクロシステムズ転職時、当時出始めのEnterprise Javaに関する啓蒙、普及に努める。 再び、日本オラクルに戻り、Webサービスのエバンジェリストとして活躍。SOAPを用いた日本の大手ベンダーと世界初めての相互接続実験を成功に導く。 BPMソフトのエピアンス社の立ち上げを行う。インドのバンガロールとシリコンバレーとでインド人とともに開発のマネジメントを行った。 その後、当時、経済産業省で始まった情報大航海の理事企業として参画。 現在は、日本情報処理開発協会(JIPDEC)の研究員として、個人情報の利活用の制度設計を行う。

位置ゲー※コロプラ様登録商標 という概念を、広く世の中に浸透させてきた、位置情報系ソーシャルゲームのオリジンであり、独自路線を行く位置情報専門エンターテインメント企業コロプラ。媒体や会社としてのこれまでの歩みから、サービスを提供する上での秘訣やポリシー、ビジネスについての今後の展望を、JIPDEC鈴木 潤一が、代表取締役社長 馬場 功淳氏 に聞いていく。

きっかけは、端末の進化だった。
「位置情報で遊べるかも」から始まった「世界でも類をみない位置情報専門のエンターテインメント企業」への道筋とは

鈴木) 御社のサービスについて伺っても宜しいでしょうか。

馬場氏) 我々は、「位置ゲー」という言葉を作りまして、位置情報とエンターテインメントを実施するサービスを専業でやっている会社でございます。 今は「ゲーム」という意味で「位置ゲー」と呼んでいますが、どちらかというと我々の軸足はエンタテーテインメントに置いています。それは皆さんが「G空間」と呼んでいるものが、我々にとっては「位置」なのですが、その「位置」をエンターテインメント化していく所が、非常に面白い概念だと我々は思っておりまして、その専業企業として、ゲームの切り口であったり、サービスの切り口であったり、様々な位置エンターテインメントサービスを作っていきたいと考えています。どちらかと言えば、位置情報を扱う方々はアカデミックなイメージが強いと勝手に思っているのですが、我々は逆でエンターテインメント側から位置に興味を持っている立ち位置の人間ですので、実は社内にはGIS的な専門家は一人もいなく、どちらかと言えばコンシューマー側であると考えています。 一般の人達が実用的なサービスを除いて、位置をエンタメとして楽しむサービスが今までなかなか無かったと思います。初めて「コロニーな生活☆PLUS」という我々のゲームサイトが突破口を作ったのかもしれません。


代表取締役社長 馬場 功淳氏

鈴木) 「コロニーな生活☆PLUS」のお話は後ほど詳しくお聞きしたいと思っております。お話の中で御社が位置情報をエンターテインメントにする専業会社として世界的にもユニークな会社であると思いますが、サービスを開始する前の御社の創業の頃のお話をお聞かせください。

馬場氏) 2003年から2008年の9月までの5年半、個人で運営しておりました。2008年10月に設立しましてちょうど現在で1年半、もうすぐ2年経ちます。

鈴木)個人で運営された時の事業はどういう感じでしたでしょうか?

馬場氏) 当時、DDIポケット(現、WILLCOM)でAIR-EDGE PHONE(エアーエッジフォン)というPHS電話が発表されました。この電話は基地局ベースの位置情報を取得できる初めての端末で、かつプラウザはOPERAが載っており、パケ放題が付いていました。パケ放題は当時、業界で初めてでした。そこで、パケット代を気にせずに位置情報を使ったブラウザでゲームを作ってみたいという所からスタートしています。

鈴木) なるほど、そういう端末が出てきて、これだったら料金を気にせず位置情報で遊べるなということですね。そこで、御社は「コロニーな生活☆PLUS」というサービスを立ち上げたということですね。

馬場氏) そうです、最初に「コロニーな生活」というサービスを立ち上げました。その2年後の2005年5月に「コロニーな生活☆PLUS」を開始し、現在に至っています。

鈴木) 「コロニーな生活☆PLUS」とは、「コロニーな生活」を色々な機器で利用出来るようにしたということですか?

馬場氏) それもあります。また、同時にゲーム性も豊かにしました。まずauに対応しまして、その後ドコモそしてSoftBank、最近ではiPhoneやアンドロイド端末にも対応しています。

鈴木) 今皆さんが持っているGPSを内蔵している携帯機器でしたらほとんど使えるようになったということですね。

馬場氏) 我々の「コロニーな生活」および「コロニーな生活☆PLUS」は、端末の進化に合わせて広がってきたサービスです。

何故こんなにもユーザーを惹きつけるのか その意外な理由とは

鈴木) GPSや基地局が広まって位置測位が出来ることが重要なんですね。ここからサービスについてお聞きしようと思います。まず「コロニーな生活☆PLUS」を簡単に御紹介して頂けますか。

馬場氏) 一番の特徴は、1kmを1プラとしてゲーム上の通貨がもらえるということです。コロプラが面白い要素は、大きく二つありまして、移動距離がインセンティブになる要素と、もう一つが、新しい場所に行くとインセンティブがあるという要素です。それをゲームとして仕立てて行っているので、非常に面白くなっています。

鈴木) 移動することでポイントをゲットしていくということですね。それが交換できたりするのでしょうか。

馬場氏) 交換も出来ますが根本的な所で、通常の生活を楽しくすることが出来ることだと思います。例えば、通勤というのは苦痛ですね。生活上で苦痛な行動が、コロプラ上では、通勤が長い人ほど儲かる仕組みになっていますので、遠距離通勤者が報われるわけです。これは精神的な話になりますが、日常移動が楽しくなることは、大きな魅力です。

鈴木) なるほど、確かに遠距離通勤は楽しいことではありませんね。

馬場氏) ギュウギュウの電車に一時間乗っていても報われないじゃないですか。でも、コロプラをやるとその一時間の遠距離が近場から通勤している人より勝てるわけです。

鈴木) 究極のマイレージサービスですね。

馬場氏) 普段の生活のちょっとネガティブな所が、我々のゲームで楽しくなります。そういう所が一番ハマル原因だと思います。その上で、先程言っていた交換したりだとか、助け合いだとかあります。例えば、港区、渋谷区で困っている初心者ユーザーがいたら、上級者ユーザーが水を分けてあげたり、酸素を分けてあげたり、恵み合ったりしています。これはゲームというより文化なんですけれども、不況でギスギスした実社会の中でほっとした空間がコロプラ上に存在していて、それが大人も癒してくれているのではないかと思っています。

鈴木) ポイントをゲットして物を交換するだけでなく、精神的な満足を追求しているみたいですね。

馬場氏) 大人な感じですね。

鈴木) 素晴らしいですね。

馬場氏) 実際に使っているお客様も30代を中心とし、40代、20代のサラリーマンも多いです。

鈴木) 幅広い年齢層ですね。

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